我が家のささえ(2)

3月も近づくある寒い日。
犬吉の親父・穴(あな)が風邪(かぜ)をひいて倒れてしまった!! 死んだように眠る穴を心配しながらも、家の中が静かになったことを喜ぶ犬吉たち。
そして穴が倒れてからというもの、なぜか山野家の人々に次々と幸運が訪れるようになる……。
山野一家が暮らすマンションの敷地に偶然放火魔が隠した火薬とガソリンに、これまた偶然ギャンブルで負けた山野穴がウサ晴らしで火をつけた紙キレにより人知れず引火し、マンションがあっけなく全焼してしまった!! 無一文で焼け出された山野一家は、やむをえず妻・猿子(さるこ)が勤める高校の警備員室に泊めてもらうことになった……。
ひょんなことから国教高校野球部の監督になった山野穴と、その一方で母校・八商高校野球部の監督になった犬吉だったが、紆余曲折(うよきょくせつ)あって両校の野球部は廃部になってしまった。
責任を感じ落ち込む犬吉のもとにやって来た穴は、実業団チームから監督の誘いが来たと大喜び! その実業団とは、犬吉をクビにした“鶴亀組”だった!!稀代の表現者・五十嵐大介が解き放つ珠玉のエンターテインメント全6編。
他の追随を許さぬ独創世界、人間の体温をも伝える描写力。
“漫画”という表現が内包する無限の可能性を鮮やかに提示する! 月刊「アフタヌーン」掲載の読み切り作品4編に加え、週刊「モーニング」にて発表されたオールカラー作品、そしてアフタヌーン四季賞1993年冬のコンテスト応募作品(雑誌未掲載)も収録。
眩(まばゆ)き結晶、待望の登場。
西山三歳(にしやま・みとし)、44歳。
玩具メーカー勤務(ただし会社には行かないが)。
オヤジなりの社会的地位と知能とエロさを兼ね備えた男が、ガキのように自らの欲望を忠実に遂行しようとする。
これは、そんな字義どおりのマンガです。
――子供から大人まで楽しめる下ネタビジネスギャグ!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60017994