眠狂四郎(7)

武士の狼藉に無関心であった為に息子を失ってしまった鼠小僧次郎吉は、以来「世直し一番」と称して悪徳商人や武家屋敷に忍び込み、奪った金品を庶民にほどこす義賊となる。
二年前の遺恨から、鼠小僧次郎吉は水野忠邦上屋敷で狂四郎との対決を宣言するが、狂四郎は相手にせず、鼠小僧の世直しの偽善性を将軍の大奥に落書きすることにより喝破するのだが…。
溜まったツケのかわりに武部仙十郎からいくつかの隠密仕事を依頼された眠狂四郎は、目付け役の坂崎浩太郎、鼠小僧次郎吉とともに江戸を離れる。
すると狂四郎に恨みを持った者たちもこぞって後を追い、次々に狂四郎に襲い掛かる。
鼠小僧次郎吉の助けも借り、刺客たちをかわしながら3人の旅は続く。
坂崎浩太郎、鼠小僧次郎吉とともに隠密の旅を続ける眠狂四郎。
ひょんなことから白鷺一家と黒鴨一家の対立に首を突っ込むことになった狂四郎。
もともとは一つの組だった白鷺と黒鴨をもう一度一つにするために力を貸そうとするが、黒鴨の頭・葉桜丹吾は任侠の道をはずれ吉田藩と手を組もうと画策していた。
眠狂四郎を幕府の密偵と疑う西国の諸藩が、薩摩を中心に狂四郎抹殺の連盟を結んだ。
そして、狂四郎たちが乗った船が何者かに襲われ大破。
鼠小僧次郎吉は負傷した坂崎浩太郎を連れ、何とか生き延びたが、狂四郎の安否は不明だった。
そんな矢先、美保代が攫われる。
必ず狂四郎が助けに来てくれると信じる美保代だったが…。
新宿に舞い降りた美しすぎる天使。
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